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製薬・医療業界ニュース PDF
患者が開発計画を提案‐タグリッソの医師治験開始へ
近畿大学、ワンステップ

近畿大学医学部腫瘍内科と肺癌患者の会「ワンステップ」は、肺癌を対象としたEGFR変異阻害剤「オシメルチニブ」(国内製品名:タグリッソ)の医師主導治験を8月に開始する。治療効果が見込まれるにも関わらず、一部の肺癌患者でオシメルチニブが適応外となっている現状を受け、肺癌患者が開発計画を提案した。企業の開発戦略に基づいて実施される治験とは異なり、患者会と研究者がオシメルチニブを販売するアストラゼネカに交渉して実現させた患者提案型医師主導治験となる。70症例を組み入れ、試験期間は4年間を予定する。

<薬事日報 2020.7.15> http://www.yakuji.co.jp/ 
 
2020年7月26日
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AI創薬の社会実装へ‐来年4月に共同事業体設立

京都大学大学院医学研究の奥野恭史教授は、人工知能(AI)の創薬現場への実装に向け、製薬企業やIT企業、研究機関などが集まるコンソーシアムを来年4月に立ち上げる。9月に約3年間のプロジェクトを終える「ライフインテリジェンスコンソーシアム」(LINC)の成果をもとに、AI創薬の取り組みと社会実装を後押しする活動に注力。AI創薬への投資が進むよう各企業の意識変革を促し、人材育成を支援する。AI最適化に必要なデータ共有の仕組みづくりにも取り組む。
これまでLINCは、主にAI創薬のプロトタイプ開発に焦点を当てて取り組んできたが、社会で活用されるためには、投資の意思決定権を持つ製薬企業の経営者に意義を認識してもらう必要がある。まだ現状では十分に認識は得られていないとして、新設するコンソーシアムでは、AI創薬の社会実装化に向け、経営者や管理職に対してAI創薬の重要性などを改めて啓発する方針だ。

 
<薬事日報 2020.7.15> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月26日
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アビガンの有効性認めず‐ウイルス消失に有意差なく
藤田医科大学

藤田医科大学は10日、新型コロナウイルス感染症患者に抗インフルエンザ薬「アビガン」(一般名:ファビピラビル)を投与する特定臨床研究の結果、主要評価項目のウイルス消失率に統計的有意差はなかったとする最終報告を発表した。新型コロナウイルス感染症への効果が大きな注目を集めていたアビガンだが、多施設ランダム化臨床試験の結果、明らかな有効性は認められなかった。今後の焦点は、富士フイルム富山化学が実施中の第III相試験に移りそうだ。

<薬事日報 2020.7.13> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月14日
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他社向け製剤供給強化‐後発品事業、自販と両立
Meiji Seika ファルマ

Meiji Seika ファルマの小林大吉郎社長は、8日に都内で記者会見し、インド製造子会社「メドライク」の海外製造拠点を活用した後発品事業について言及。日本向けに販売する子会社「Meファルマ」を通じた自社販売と、他社からの製造受託事業を両立させるとして、「Meファルマと他社向け製剤供給事業をさらに伸ばし、日本の後発品事業のあり方に一石を投じたい」と意気込みを語った。
同社の後発品事業は、昨年度売上高が前期比3.6%増の486億円。売上の大半が自社製造製品で占めているが、メドライクで製造した医薬品を日本向けに販売する子会社「Meファルマ」を設立し、安価なコストでの生産体制を確立した。昨年度からメドライクの事業部内に、日本市場向け製剤の受託製造・受託製造開発事業を行う「日本市場開拓グループ」を新設している。

<薬事日報 2020.7.13> http://www.yakuji.co.jp/ 
 
2020年7月14日
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癌幹細胞識別のAI開発‐医薬品評価など応用可能性
東京工科大学研究グループ

東京工科大学の研究グループは、癌幹細胞と非癌幹細胞を識別する人工知能(AI)技術を開発した。培養細胞または癌組織の位相差顕微鏡画像に写る癌幹細胞の形態をAIが識別して、癌幹細胞を明示できるもので、癌幹細胞の存在を指標にした医薬品評価や病理組織診断などへの応用が期待されている。
腫瘍は癌幹細胞と呼ばれる少数の細胞群によって維持されており、癌幹細胞を標的とした治療法が注目されている。研究ツールとして、各種癌幹細胞の培養細胞の利用が始まっている。幹細胞が特徴的な細胞形態を呈することについては、一部知見があるものの、幹細胞性を簡単に評価する方法は存在していなかった。

<薬事日報 2020.7.13> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月14日
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製薬主導で国際ファンド‐AMR薬開発へ10億ドル
AMRアクションファンド

薬剤耐性菌(AMR)に対する治療薬の研究開発を推進するため、国際製薬団体連合会(IFPMA)に加盟する製薬20社以上が資金を拠出する「AMRアクションファンド」が9日、スイス・ジュネーブで設立された。投資規模は総額10億ドル(約1069億円)と製薬業界主導によるファンドでは最大級となる。2030年までに2~4剤の新規抗菌薬を製品化できるよう支援し、早ければ10月に運用を開始する。
AMRアクションファンドは、薬剤耐性菌をめぐる問題が深刻化する中、新規抗菌薬の開発を後押しするため、IFPMAのイニシアチブとして発足。参加企業には、アムジェン、バイエル、ベーリンガーインゲルハイム、中外製薬、第一三共、エーザイ、イーライリリー、グラクソ・スミスクライン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、メルク、ノバルティス、ノボノルディスク、ファイザー、ロシュ、塩野義製薬、武田薬品など23社と財団が名を連ね、日本からは5社が参画した。世界保健機関、欧州投資銀行、医学研究支援を行う英ウェルカム・トラストもメンバーに加わる。

<薬事日報 2020.7.13> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月14日
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バイオ創薬で連携協定‐組織横断研究チーム発足
京都大学、医薬基盤・健康・栄養研究所

京都大学大学院薬学研究科と医薬基盤・健康・栄養研究所は7日、創薬分野で包括的な連携協定を締結した。新しいコンセプトのバイオ医薬品創出や創薬標的などの探索研究に共同で取り組む。研究者が両組織に在籍し、双方で働ける制度を導入し、両機関をまたぐプロジェクトチームを立ち上げる。次世代創薬技術の基盤を開発すると共に、人材育成にも取り組む考え。
両者は、連携に基づき2分野で協力する。その一つであるバイオ医薬品の創出では、抗体に有機化合物を結合させて新しい機能を付与するなど、様々な次世代型抗体医薬品の創出に取り組む。

<薬事日報 2020.7.8> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月14日
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コロナ薬候補の抽出成功‐既存薬からスパコン「富岳」で
理化学研究所
 
理化学研究所は、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた分子シミュレーションで、2128種の既存医薬品の中から新型コロナウイルスの細胞内増殖に関わるメインプロテアーゼに高い親和性を示す治療薬候補群を抽出することに成功した。既にいくつかの候補薬は海外で臨床研究や治験が進んでいるが、まだ効果の検証が始まっていない多数の治療薬候補を抽出できたという。コンピュータを用いて数千種類の化合物と蛋白質の作用を短期間で計算できたのは世界で初めて。
今回、2128種の既存医薬品が新型コロナウイルスの細胞内増殖に関わるメインプロテアーゼの標的部位やプロテアーゼ全体に結合する強さを1つずつ富岳で計算し、それぞれの強さを数値化した。

<薬事日報 2020.7.8> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月14日
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AI活用で共同研究開始‐個別化癌免疫療法目指す
日本電気、愛知県がんセンター

日本電気(NEC)と愛知県がんセンターは6日、人工知能(AI)を活用し、癌抗原同定システムの構築と治療選択バイオマーカー開発に向けた共同研究を開始すると発表した。NECが保有するAIによる患者一人ひとりの遺伝子変異由来の癌抗原(ネオアンチゲン)予測技術と、愛知県がんセンターが持つT細胞を用いたネオアンチゲンのスクリーニング技術により、ワクチンに使用可能なネオアンチゲンを突き止め、個別化癌免疫療法の臨床応用につなげる。
共同研究は、免疫チェックポイント阻害剤の治療成果が一部の症例に限られることから、ネオアンチゲンに対する免疫応答を増強する癌免疫療法の開発を目指すもの。癌患者のT細胞が認識する癌抗原を突き止める。

<薬事日報 2020.7.8> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月14日
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リモート面会、わずか7%‐医師の医薬品情報収集で
PwCコンサルティング

医師の医薬品情報収集で「MR/メディカルサイエンスリエゾン(MSL)とのリモート面会」の利用割合がわずか7%にとどまることがPwCコンサルティングの調査で明らかになった。新型コロナウイルス感染症の影響でMR/MSLの直接面会が大幅に減少したものの、MR/MSLのリモート面会はウェブセミナーやウェブサイトなどの別のオンラインチャネルに比べても少なかった。同社は、医師の利用意向の低さから「直接面会からリモート面会への置き換えは短期間では進まない」と分析している。
調査は、製薬企業の情報提供体制変化が医師の医薬品情報入手に及ぼした影響について、4月23日~5月1日に国内の医師424人を対象にウェブによるアンケートで実施した。

<薬事日報 2020.7.8>  http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月14日
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高齢患者の有病率を把握‐NDB大規模疫学解析で
順天堂大学研究グループ
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順天堂大学革新的医療技術研究開発センターの研究グループは、全国の診療データを
集約したナショナルデータベース(NDB)を解析。日本人におけるDPC病院入院高齢患
者の有病率と疾患の併存状況を明らかにした。
 
<薬事日報 2020.6.22> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月2日
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糖尿病の遺伝子領域発見‐東アジア人でゲノム解析
東京大学、理化学研究所、大阪大学共同研究グループ
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東京大学、理化学研究所、大阪大学の共同研究グループは、東アジア人集団の遺伝情
報を用いたゲノムワイド関連解析を行い、筋肉や脂肪の分化やマイクロRNAに関わる
遺伝子など、2型糖尿病発症のリスクを高める61の遺伝子領域を新たに同定した。
 
<薬事日報 2020.6.22> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月2日
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禁煙治療アプリの承認了承‐国内初、行動変容を促す
薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会
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薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会は19日、キュアアップが申請した禁
煙治療補助システム「キュアアップSCニコチン依存症 治療アプリおよびCOチェッカ
ー」の製造販売承認を了承した。ニコチン依存症患者を対象に、禁煙治療プログラム
の空白期間も禁煙行動を促すことが目的。医療機器分野で患者の行動変容を促すアプ
リの登場は初めて。
 
<薬事日報 2020.6.22> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月2日
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コロナ薬の中国第I相開始‐近く米でも臨床試験入りへ
米イーライリリー
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米イーライリリーは、中国のバイオ企業「ジュンシ・バイオサイエンス」と共同開発
中の新型コロナウイルス感染症治療薬「JS016」について、健康成人を対象とした中国
第I相試験を開始したと発表した。近く米国でも臨床試験入りする予定だ。
新型コロナウイルス感染症の中和抗体として臨床試験を開始するのは同社にとって二
つ目の薬剤となる。
 
<薬事日報 2020.6.19> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月2日
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コロナワクチン臨床試験へ‐生産能力拡充も並行
米ヤンセンファーマ
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米ヤンセンファーマは、新型コロナウイルスワクチン候補の第I/IIa相試験を7月後半
に開始する。臨床試験と並行して生産能力の拡充も図り、来年中に10億回分のワクチ
ンをグローバルに供給する目標を掲げる。
 
<薬事日報 2020.6.17> http://www.yakuji.co.jp/ 
2020年7月2日
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